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第4章 プラスαの技でコミュニケーションの達人になる

目次

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• ネイティブの発想はこうやってモノにする

上記のステップに沿って3ヶ月間集中的に例文の暗唱を続ければ、中国語のひな型ができ、話せないループから抜け出すことができます。

ただ、この例文暗記をする際にぜひ意識してもらいたいことがあります。 それは単語の意味を正確に把握しながら暗記してほしいということです。 単語というより漢字一つ一つの意味といった方がいいかもしれません。

例文暗記は脳内に入力した中国語文というデータから文法を抽出することが目的です。 ですから、脳が文の構造を把握しやすいようにしてあげなければいけません。 といっても、文法的な知識は別に必要ではありません。

必要なのは、その文を構成している一つ一つの単語の正確な意味とその文が最終的に表しているメッセージです。

例えば

「好久没见」

をただ

「おひさしぶりです」

の意味だと覚えてしまったのでは脳は文の構造を把握できません。

一つ一つの単語、

「好/久/没/见」



「とても/久しく/しなかった/会う」

の意味であり、だから日本語の

「おひさしぶりです」

というあいさつと同じ役割を持つ言葉なんだと意識しなければいけないのです。

頭から順番に単語の意味を拾っていけば、中国語を中国語のまま理解できます。

こうして初めて文の構造を感覚として掴むことができ、その文は脳内で文法を抽出するためのデータとなりうるのです。

私は初めに何年勉強しても話せないのは脳内に中国語のひな型がないからだと言いました。

それは簡単にいえば、どういう順番で単語を並べて文を作ればいいのか、とっさにわからないからだということですが、実はもっと根本的な問題も存在します。

そもそもどんな単語をチョイスしてどんな文を作ればいいのかすらわからないという問題です。

自分の頭にあるイメージを中国語ではどういう発想でもって表現すべきなのかが分からないということです。

分からないまま無理やり日本語的発想で処理すると、聞いたことのない中国語ができあがってしまいます。

言いたいことは分かるけど、普通そうは言わないよな…とネイティブに思わせてしまう中国語です。

当然会話はスムーズに流れていかず、やっぱり私はうまく話せないという思いを強くする結果になります。

この中国語的発想が分からないから話せないという問題から抜け出すためにも、順番に単語の意味を把握しながら暗記することが重要なのです。

漢字は表意文字です。漢字一つ一つが必ず意味を持っています。

実は、漢字が本来持っている意味に注目すると、その文がどういう発想からできているのか理解できます。

例えば、

「你把橡皮递给我」

という文の

「把」

ですが、普通これは目的語を前に出す時に使う介詞で、

「~を」

と訳せばいいと覚えていると思います。

しかし、そう理解しているだけでは中国語的発想は身に付きません。

「把」

という漢字はそもそも

「握る・つかむ」

という意味の動詞です。

ですから、この文は本来、

「あなた/つかむ/消しゴム/渡す/あげる/私」

つまり

「あなたが消しゴムをつかんで私に渡してあげる」

という発想で作られているのです。

このように、漢字が本来持っている意味を意識しながら先頭から読んでいけば、文の構造が掴めるだけでなく、中国語的発想もモノにできるのです。

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• 恐れなければ通じる

ひな型ができても、あなたの足を引っ張る悪玉がいます。

正しく話さなければいけないという強迫観念です。

こいつはネイティブを前にしていざ話そうという時にひょっこり現れて、あなたの血管を収縮させ、脳を思考停止に追いやります。 本当は言えるはずのことも言えなくさせてしまう非常に厄介なやつです。 特に初対面の相手と話す時、緊張しますよね。

しかし、緊張すればするほど、第一声がぎこちなくなって、そのあとの会話がうまく続かなくなったりします。

この原因が強迫観念なのです。

正しく話さねば、きちんと話さねば、うまく話さねば、かっこよく話さねばなどという考えは捨ててください。

相手も外国人であるあなたに完ぺきな中国語などは期待していません。 大事なのはメッセージが伝わることです。

大体ネイティブだって必ず正しく話しているわけではありません。 たくさん言い間違えたり、言い淀んだりしています。 自分が日本語を話している時のことを思い出せばわかりますよね。

言い間違えたら、言いなおすし、意味が通じていれば、間違ったと思っても、そのまま流す時もありますよね。

それで恥ずかしいと思うことはまずありません。

そうです。

母語でさえ言い間違えることは日常茶飯事なのですから、外国語を間違えることを恐れる必要などないのです。

(^。^)そうは言われても・・・つい、合ってるかなって心配になって考えているうちに、結局言えなくなるんだよね。 それに、一生懸命考えてやっと言ったのに「什么?」って聞き返されちゃうと「間違ってたんだ!」と思ってオロオロしちゃうんだけど。

なるほど、では強迫観念に支配されない技をお教えしましょう。

初対面の相手と話す時のコツは最初に短いフレーズを連発して、場をやわらかくしておくことです。

例えば空港に中国からのお客さんを迎えに行くことになりました。 テキストにはこんな感じの例文が書いてありますよね。

「您是○○公司的○○先生吗?我是△△公司的△△,专程前来接您。・・・」

もし、この通りに始めようと思うととても緊張して、正しく話さねば…の強迫観念に支配されてしまいます。

でも、たいていの場合そんなに堅苦しく始める必要はないですよね。

「您好,您好,您好。是○○先生吗?欢迎光临,欢迎光临。请这边来,这边来。」

こういう短いフレーズを先にたくさん言ってフレンドリーな雰囲気を出した方がいいのです。

お互いリラックスできるし、ペラペラとたくさんしゃべっていれば、多少言い間違えても聞く方もあまり気にならないで、聞き流してくれます。

そして、大事なのは一つのメッセージを無理に一言で伝えようとしないことです。

同じことを繰り返し言ったり、他の言い方で言ったり、他の言い方を知らなければ、遠回しの表現を使ったりすれば、下手な鉄砲も数うちゃあたるで最終的にはちゃんと言いたいことが伝わります。

• 間をつなぐ言葉を上手に使おう

そこそこ話せるようになったと言っても、単語がとっさに出てこないということはありえます。

そういう時に

「何だっけ?」

と思って固まって黙り込んでしまってはいけません。

相手も何が起こったのかわからず、一緒に固まってしまいます。

そういう時は間をつなぐ言葉を使いましょう。

日本語で、「あの、あの」とか「あれ、あれ」にあたる「那个,那个」が便利です。

言葉に詰まったら、

「那个,那个,那个」

と言いながら時間を稼ぎます。

相手も

「あー、単語が出てこないんだ」

と思って待ってくれますし、場合によっては助け船を出してくれるかもしれません。

ほかにも、

「那个,那个,叫什么?」(あの、あの、なんて言うんだっけ?)

とか

「应该怎么说呢?」(どう言ったらいいかな?)

といった間をつなぐための独り言を上手に使って、突然沈黙に陥ることを避けましょう。

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• 大きな声で話そう

話している場所がいつでも教室の中のような静かのところとは限りません。 屋外だったり人の多い公共施設だったり、実際には騒がしいところで話さなくてはいけないことが多いものです。

そういう時に日本語と同じ音量レベルで話していては相手は聴き取れません。

私もよく

「听不懂!」

と言い放たれることがあって、(中国人はホント容赦ありません^^;)

「しまった、またやっちゃった!」

と思うのですが、これは間違った中国語をしゃべったからというより、声が小さくて聞こえなかったという可能性が高いです。

日本人は相対的に声が小さいです。中国人はとにかく声がデカイ。

日本人の感覚からすると、うるさくて下品だなあと思えますが、もしかしたら、一音節で一つの意味をあらわす単語が多い中国語の特徴のせいかもしれません。

つまり、一語聞こえなかっただけでも意味が分からなくなるので自然と大声になるのかもしれません。

とにかく中国語を話す時は日本語の1.5倍ぐらいの音量で話すつもりでいきましょう。

• アウトプットの場を用意しよう

せっかく話すための訓練をしているのですから、その成果が確認できる場をぜひ用意しましょう。

会話教室に通っているなら覚えた例文をパクってどんどん使います。

実践の場で使えば、確実にその例文は脳内にインプットされるので、10回の暗唱より効果的です。

内容が本心とはちょっとずれているなと思っても、気にする必要はありません。

会話教室はそもそも、会話の練習をするところで、あなたの主義主張を訴える場ではないはずです。

遠慮なくテキストの例文の主張を真似して言ってしまいましょう。

レパートリーが増えて、自分で自在に組み立てられるようになれば本当に言いたいことが言えるようになります。

会話練習の時間が全くない中国語教室に通い続けるのは少し問題です。

読解力をつける、知識を得る、或いは友達を作るのが目的で通っているのなら、もちろんかまいません。

しかし、もし中国語を話せるようになりたいのなら、会話練習ができるスクールや教室を探すべきでしょう。

入門や初級レベルならば教えてもらわなければわからないことも多いでしょうが、中級にもなれば、ほとんどのことは独学でも出来ます。

例文暗記をしてひな型ができ始めたら、外での学習は会話練習などの実践的なことにシフトしましょう。

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