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第3章 あなたの脳に中国語文ひな型をつくる実践トレーニング

目次

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• STEP1  教材を選ぼう

まず、最初にやることは暗記する例文を選ぶことです。 選ぶポイントは

  1.会話形式であること
  2.CDなどの音声があること
  3.簡単に理解できるレベルであること


です。

AさんとBさんの会話で、2,3文で完結するものが扱いやすいでしょう。

音声のスピードは速すぎず遅すぎず普通の人が少しゆっくり話しているくらいのものがよいでしょう。

手持ちのテキストでふさわしいものがあればそれを使います。 一度学習したものであればなお結構です。

新しいテキストを使用する場合は、例文中のわからない単語はきちんと辞書で調べ、理解してから暗記に取り組みます。

• STEP2  シャドウイングでリズムとスピードに慣れよう

シャドウイングとはお手本となる音声を真似てほぼ同時にしゃべる訓練法です。

音声を聴きながら影のようにコンマ数秒遅れで同じように話します。

テキストは見ずに、音声だけを聴いて言います。

これをやることでまず、自分がきちんと聴き取れているかがわかります。

意味が分かったので聴き取れていると思っていても、実は細かいところはよく聴き取れていなかったということはよくあります。

お手本と同じように言えなかったところは聴き取れていなかった場所である可能性があります。

暗記するテキストを決めたら、一度シャドウイングをしてみましょう。

うまく言えない箇所は単に聴き取れないだけでなく、文法的に理解できていないのかもしれません。

そういうところがあまりに多い場合はテキストが自分のレベルに合っていない可能性があります。

無理をせずテキストを変更しましょう。

中国語は文法的に正しくても声調が間違っていては通じません。

しかし、声調さえ正しければいいというものでもありません。 文全体のリズムや抑揚も大事です。

文法も声調も正しい中国語でも、全体にメリハリのない平板な話し方をしてはいかにも日本人という印象を与えてしまいます。

これではもったいないですよね。 シャドウイング訓練をすれば自然なリズムや抑揚、適切なスピードが身に付きます。

まずは繰り返しシャドウイングをして、自然な中国語に慣れましょう。

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• STEP3  音声教材をカスタマイズしよう

楽に速く暗記をするためには教材に付属している音声をうまく活用しなければなりません。

後ほど詳しく説明しますが、暗記にはリピートというトレーニング方法を使います。

効率よくこのトレーニングを行うためには教材についている音声を自分用にカスタマイズしておく必要があります。

最近のテキストにはほとんどCDなどの音声が付いていますが、収録されている音声の範囲は様々です。

本文以外に日本語訳、単語、構文、問題などが入っているものもあるかと思います。

しかし、例文暗記をする場合は、覚えたい例文以外の音はすべて不要です。

他にもトラック間の仕切りに使われている音楽や効果音、タイトルなどの音声はすべて削除します。

また、自分にとって難しすぎる文、長すぎる文も思い切って削除します。

せっかく収録されているその例文を覚えないで捨ててしまうことには抵抗を覚えるかもしれませんが、そこは思い切って切り捨てます。

ここで貧乏くさい考えを持ってはいけません。

その覚えにくい一文が後々暗記の足を引っ張ることもあるのです。

脳ができるだけ気持ちよく暗記できるように環境を整えてあげねばいけません。

少しでもイライラすると、そこから気持ちが萎え、結局挫折するということにもなりかねません。

また、普通一つのCDトラックに収録されている例文は10~20文。

一度に覚える量としては少し多いかもしれません。

いくつずつ覚えるかは自分のレベルと例文の難度を見て自由に判断して構いませんが、最初は少なめがいいでしょう。

3~6文(1~3会話文)からスタートするのがお勧めです。

一回に暗記する量ずつにトラックを分割します。 プレーヤーの繰り返し再生機能を使ってそれだけを集中して聴くためです。

そして、これが一番大事な作業です。

セリフとセリフの間には前のセリフと同じ長さの無音の時間を挿入します。

リピートをする際、あらかじめ無音の時間が入っていれば、いちいち手を使ってプレーヤーを一時停止する必要がなくなります。

些細なことに思えるかもしれませんが、手を自由にしてあげることで、ながら学習が可能になります。

暗記は短期間に集中して少ない数を覚えるのがコツです。

だらだらと大量の中国語を聴いても効果はありません。

例えば、一回にこの3つの会話文を覚えると決めたら、その3会話文だけを繰り返し聴き、繰り返し口に出します。

そうすれば嫌でも覚えられます。

こうやって確実に小さな成功を積み上げていくのが長続きさせる秘訣です。

音声編集の作業はお手持ちの音響機器やパソコンを使ってやってください。

「でも、うちのCDプレーヤーにはそんな編集機能は付いてないし、パソコンでのやり方もわからないわ」

という方のためにフリ-ソフトを使ったパソコンでの編集方法を最後に説明しますので参考にしてください。

編集なんて面倒くさいなあと思うかもしれませんが、音声教材のカスタマイズは絶対にやってください。

確かにこの作業は手間ですが、急がば回れです。

先にひと手間をかけることで、このあとの暗記がぐっと楽になります。

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• STEP4  リピートで短期記憶に入れてみよう

音声教材のカスタマイズが済んだら、いよいよ暗記に取り掛かります。

リピートという訓練法が最適です。

リピートとはリプロダクションとも言われますが、お手本の音声を一文聴き終わってから、一言一句同じようにしゃべることです。

シャドウイングは同時にしゃべりますが、リピートは聴き終わってからなので、お手本が言ったことを一時的ですが覚えておかなくてはいけません。 集中力のいる訓練です。

一回分のトラックを繰り返し再生モードにして再生します。

音声をよく聴いて記憶します。

Aのセリフが終わったら、そのあとに無音の時間があるので、すぐさま復唱します。 時間内に同じように言えるように頑張ってください。

次はBのセリフが聞こえてくるので、その文を集中して聴いてください。

終わったらすぐ復唱します。

これを繰り返します。

一回目はうまく言えなくても繰り返しやっていれば時間内に言えるようになります。 聴き取れなくて言えなかった箇所はテキストを見て確認して構いません。

音声をiPodやWALKMAN、スマートフォンなどに入れておけばいつでもどこでもリピート訓練ができます。

この訓練には基本的にテキストは必要ありません。

通勤の途中や家事をしながらなど手や足は使っているけど、頭はあんまり使っていない時にやるといいでしょう。

電車の中など周りに人がいるときは声に出さず口を動かすだけでもかまいませんし、頭の中で復唱するだけでも効果があります。 ただし、車の運転中は気が散って危ないのでやめてくださいね。

リピートでなされる記憶は一時的なものです。 すぐに消えてしまう短期記憶です。

暗記したといえる状態にまで持っていくためには、この短期記憶を長期記憶へと転送しなければいけません。

このために有効なのが、同じ文を何度も復唱することです。

また、どういう状況下で話されている会話なのか、しっかりとイメージすることも大事です。

このイメージ化は特に長期記憶へ転送する助けとなります。

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• STEP5  ディクテーションでチェックしよう

ディクテーションとは聴いて書き取ることです。

つまり、「听写」ですね。

リピートでうまく復唱できるようになったら、ディクテーションをしてみましょう。

一文ずつ音声を聞いたら一時停止をしてノートに書き取ります。

1トラック全てを書き取りして、聞き洩らしたり途中で忘れてしまったりしたらもう一度聞いてもかまいませんが、絶対に文の途中で止めてはいけません。

必ず、一文を聴き終わって、頭の中で復唱しながら書きましょう。

できたらテキストを見て答え合わせをします。

間違っていた文はリピートの時にもできていなかったかもしれません。 もう一度聞いて確認しましょう。

あれ?ディクテーションは「听写」だから聴解領域の訓練じゃないのかな? と思ったかもしれませんね。

確かに聴き取りの訓練ですが、正しくやれば同時に発話の訓練にもなります。

一文を書き取るのに何回も途中で音声を停めてしまっては単に音を拾う訓練にすぎません。

しかし、文単位で書き取ろうとすれば、必ず、一旦意味を理解して脳の発話領域で文を再生しなければいけません。

声に出さないけれど、立派な発話訓練です。

• STEP6  呼び出しキーワードを作ろう

さて、ここまでやると、聞いて、言って、書いたものをかなり記憶しているでしょう。 でも、ほっておいたらすぐに忘れてしまいます。

記憶を保持するためには暗唱をします。

しかし、覚えたのは特に前後のつながりもない日常の会話文のはずです。 暗唱しようにもきっかけがなければ思いだせませんよね。

そこで記憶を呼び出すキーワードを作ります。 キーワードは日本語で構いません。

例えば、AとBの会話二文が一セットだとするとAの話し出しの数語を直訳したものにします。

A:最近你为什么不给我打电话?

B:工作太忙没时间给你打电话。

という会話ならキーワードは

「最近どうして私に電話を」

などとします。

出だしが分かれば容易に記憶を呼び出すことができるからです。

キーワードをそのまま直訳すれば、そういえばこんな会話だったと後半やBのセリフも芋づる式に思い出せるからです。

会話一セットごとに一つずつキーワードを作ります。

テキストに載っている日本語訳ではなく自分で直訳を考えてください。

出来るだけ元の中国語の文法構造を壊さない訳です。

中国語でダイレクトに考えられるようになるためには、本来日本語訳はない方がいいのですが、暗唱をするためには呼び出すきっかけが必要です。

このキーワードは記憶を呼び出すためのきっかけに過ぎません。翻訳練習ではありませんので、日本語訳は極力短くしてください。

さて、呼び出しキーワードができたら、それを見ながら例文を思い出して言ってみましょう。

あやふやな時は一度ノートに書いて合っているかどうか確認しましょう。 この段階で気合を入れてしっかり暗記します。

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• STEP7  暗唱をしよう

暗記ができました。

先にリピートをしっかりやれば、楽に覚えられたという感覚があると思います。

でも、まだ安心してはいけません。 覚えた例文はデータとしてとりあえず発話領域に入力されました。

しかし、文法を抽出するためには、10や20例文を暗記したぐらいでは効果がありません。 最低でも数百の例文を覚えないと文法を読み出すことはできないし、話せる実感も持てないと思います。

ですから新しい例文を覚えるのと同時にすでに覚えた例文も忘れないように繰り返し復習しなければいけません。 続ける期間の目安は大体三ヶ月です。

しかし、三ヶ月の間毎日欠かさず勉強するのはなかなか大変です。 忙しい社会人は特にそうですよね。 目の前の仕事に追われて、そういえば、三日もテキストを開いてない・・・なんて。

こんなふうに、ついつい復習しそびれてしまうのは、勉強を意志の力に頼ってしようとするからです。

暗記はある意味単純作業の繰り返しです。 同じことを繰り返すことによって獲得できるものです。

最初の暗記はともかく、復習はわざわざ意志の力で時間を割いてやる必要はありません。 日々のルーチンの中に組み込んで自動的にやってしまう仕組みを作ってしまいましょう。

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