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インプットとアウトプットの関係

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中国語が思うように話せない

とっさに中国語が出てこないというのは中国語学習者共通の切実な悩みです。

しかし、星の数ほどもある中国語スクールや教室、中国語教材は必ずしも、その悩みに応え切れているとは言えません。

どうして、こんな明白な悩みがプロの力をもっても解決できないのでしょうか。

なぜ、簡単な日常会話でさえすらすらと出てこないのでしょうか。

これは、私たち学習者が中国語の学習法について誤った認識を持っていることが原因ではないでしょうか。

『日本人に会話(スピーキング)が苦手な人が多いのはインプットばかりしてアウトプットが足りないからだ』といわれることがあります。

一見もっともな分析に感じられますが、実は大きな誤解を含んでいます。

アウトプットが不足しているということ自体に異論はありませんが、インプットばかりしているというのは間違っています。

というより問題なのはインプットという言葉の定義があいまいなまま使われていることだと思います。

インプットとはそもそも何

一般的にはリーディングやリスニング、単語を覚えることがインプットと呼ばれ、会話練習や作文練習がアウトプットと呼ばれることが多いですね。

しかし、私はただ、中国語を読んだり聴いたりするだけの学習はインプットとは言えないと考えています。

また、会話や作文といった自由度の高い練習だけでなく、復唱や暗唱といった定型のスピーキングも一種のアウトプットだと考えています。

インプットは日本語では入力と訳されますが、辞書には「コンピューターが処理できるように情報をデータとして与えること」とあります。

私たちは今、中国語習得を話題にしているわけですから、ここではインプットとは「中国語情報を脳に記憶すること」と考えるべきでしょう。

つまり情報を記憶してはじめてインプットと呼べるわけです。

いくら中国語を聴いたり、読んだりしても、覚えてなければそれはインプットではありません。

しかし、多くの学習者は中国語の文章を読んだり、中国語の音声を聴いたりすることを、なんとなくインプット学習だと考えています。

ところが、実際には中国語が話せなくて悩んでいる人の多くが聴きっぱなし、読みぱなしで記憶していない中途半端な学習になっています。

くどいようですが、これではインプットしたとは言えません。

“in”(脳の中)に入ったかもしれないが、“put”(置く)はしていない。この状態は“インスルー”です。

インスルーとは私の造語です。そんな言葉はありませんが、英語で書けば“inthrough”となります。

“input”は“in”(中に)“put”(置く)ことで、「記憶する」ということを意味すると思われます。

これに対し“inthrough”は“in”(中を)“through”(通り抜け)てしまうこと、つまり聴いただけ読んだだけで記憶していないことと定義しました。勝手に(^_-)-☆

話せない人は、インプットしているつもりで実は全然記憶しない、インスルーばかりしている人が多いのでです。

先ほど言った「インプットばかりしてアウトプットが足りない」という分析が間違っているというのはそういう意味です。

インプットが正しいインプットを意味していないということです。

私の分析では「インスルーばかりして、インプットしていない、つまりきちんと記憶していないから話せない」のです。

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なぜ、読んだり聴いたりしただけでは記憶できないのか

それはアウトプットをセットで行わないからです。

インプットが本当にできたかどうかはアウトプットをして初めて確認できます。

ここでいうアウトプットは実戦における自由度の高い会話のことではなく、インプットの確認手段としてのアウトプット、つまり復唱や暗唱のことです。

ちゃんと中国語をインプットしたいのなら、その都度、その中国語をアウトプットしてみてインプットが完了したか確かめなければいけません。

けれど、たいていの学習者は読んだ、聞いた、写した、教えてもらった、辞書で調べた…とインプットの前半だけで満足してしまい、本当に頭の中に“put”できたか確認するところまでやっていません。

中国語のCDを一日中かけっぱなしにするなどは典型的なインスルー学習といえるでしょう。

もちろんすべてをインプットする必要はないでしょう。

読んでわかれば十分、聴いて解れば十分という内容もあります。

しかし、こと会話(スピーキング)に限って言えば、基本的な文や単語は、きちんとインプットしなければ実戦では使えません。

そしてきちんとインプットするためには、アウトプットが必要です。

アウトプットすることで確認をすると同時に、脳への定着がはかられるからです。

読んだ後にはもう一度見ないで口に出し、聞いたあとには復唱し、写したあとはもう一度見ずに書く。これがアウトプットに当たります。

もしこの時アウトプットがうまくできなければ、まだインプットができていないことを意味します。

インプットしたければ、正しくアウトプットできるまで読んで聴いて書くことを繰り返すしかありません。

インプットがしっかりできていれば、アウトプットはできます。

実戦での会話(スピーキング)でも、それは同じで、十分にインプット量があれば、それを組み替えることで対応できます。

つまり、すらすらと話せます。

シャイな国民性というのも影響してか日本人は確かに実戦でのアウトプットが少ないです。

スピーキングの能力を高めるためには欧米人のようにもっと物おじせず、積極的に話すべきです。

だからと言って「会話には実戦が一番、アウトプットをバンバンやればいいんだ!」とばかりにインプットをしないまま実戦でアウトプットをしようとするのは間違いです。

インプットない実戦でのアウトプットはNG

インプットのないまま無理やりに話そうとすれば、必ず、日本語の影響を強く受けた自分語(日本語的な中国語)を話すことになるからです。

最初のうちはご愛敬でいいかもしれないけれど、そのうちに中国語ネイティブからは「あいつの中国語はさっぱりわからん」と烙印を押される羽目になるでしょう。

実戦で正しいアウトプットをするためには必ず、すでにある程度のインプットがなされていなければいけません。

インプットがゼロの状態ではアウトプットしたくても、まさに“無い袖は振れない”ので正しいアウトプットは不可能なのです。

日本人に会話(スピーキング)が苦手な人が多いのはインスルーばかりして本当の意味でのインプットをしていないからです。

しっかり記憶していないから話せないのです。

そして、しっかりインプットをするためにはその都度復唱や暗唱といったアウトプットによる確認が必要です。

会話力(スピーキング力)アップに魔法のような方法はありません。

アウトプットをセットにした確実なインプットを積み重ねる。そして、インプットが一定量に達したら、間違いを恐れずに実戦でアウトプットする。

間違いを指摘されたら、その都度正しくインプットし直す。

これを繰り返していく。これが中国語会話上達のコツです。

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